概要
「音や音楽が人間の心身にどのように認知され、どのように影響を与えるのか」、
これは音楽に携わる者にとって常に関心の対象であったにもかかわらず、
実はほとんど解明されていません。
「音・人・心研究所」では以下の5分野の研究者を広く募り、研究を支援し、
それぞれの分野の交流と統合をはかります。
音の知覚認知研究(音響学・脳科学・知覚心理学・認知心理学)
- 音はどのように聴覚と脳に認知されるのか。
- 心地よい音とそうでない音の違いは何によって分けられるのか。
- 天才といわれる演奏家の音楽能力はどこが違うのか。
- 人はどのように音楽を聴き、それは心身にどんな影響を与えるのか、など。
音と人間の関わりを医学的・心理学的に研究し、その結果を音楽家と研究家が共有することで音楽の意味を知り、より心地よく、より素晴らしい音楽を生み出すための方法論を探ります。
音楽の構造研究(音楽学・歴史・地域・民族・民俗)
- 現在ある音楽はどこから来たのか。
- 現在の音楽構造は歴史的・地域的にどのように変化してきたのか。
- 楽曲分析(アナリーゼ)によってわかること。
- 音階と機能和声の科学的分析、など
音が音楽になるには何が必要なのか、時代を超えて多くの人を感動させる音楽はどのような構造を持つのか、壮大な歴史の中から探ります。
音楽の起源研究(生物生態学・言語学・楽器学・音声学・文化人類学)
- 音楽の起源はリズムかメロディか、それとも言語か。
- 鳴禽類の歌生成段階が人間のそれと酷似するのはなぜ?
- 言語と歌唱の発達段階など。
19世紀の論争から未だ決着がつかない音楽の起源に解決の糸口を見つけます。
音声と聴覚の研究(音声生理・音声の生成と認知・聴覚心理・音声疾患)
- 人はどのように声を生成し、それがどのように認知されるのか。
- 音声に含まれる究極の情報とは?
- 音声の聴覚フィードバックによって何が起こるのか。
- 音声は自他にどのような影響を与えるのか。
- 歌声と話し声の違い。
声の生成と聴覚への認知段階を研究することで、人になくてはならない音声の影響力を知り、実践的に話声・歌唱・さらには音声障害の治療にも応用します。
総合的音楽心理学
音楽はなぜ人の心を動かすのか、音楽情動の研究により医学的・心理学的に音楽が人に及ぼす影響を検証します。

